電子カルテの心構え

はじめは徐々に慣れていこう

電子カルテを導入するなら、いくつかの心構えが必要です。
電子カルテを導入すると、業務の効率化や患者の満足度向上などが見込めます。紙の使用が格段に減ることが実感として得られる部分かもしれませんが、紙の使用をすべてやめてしまう必要はありません。電子カルテの導入は業務の効率化が一番の目的です。紙を使用しないことにこだわりすぎると、かえってミスを誘発するかもしれません。紙のメモに使い慣れている場合はいきなりやめてしまわず無理なく電子カルテになれていきましょう。

最近の電子カルテは誰もがわかりやすく、直感的に使用できるよう設計されています。若い方はパソコンやスマートフォンを日常的に使用しているため、電子カルテへの抵抗は薄いでしょう。しかし働いているスタッフの年齢幅が広い病院では、機械に抵抗を持っているスタッフもいます。スタッフの協力と理解が得られるように取り組んでいきましょう。そのためにはまず、書類などの管理や業務フローを見直して、業務の改善に取り組んでいきましょう。

どんなに便利な電子カルテも、導入したときから全員が気軽に使えるわけではありません。
使用している薬のリストや、頻用する処方や病名の登録など、自分たちの業務内容を洗い出して準備を円滑にすすめていきましょう。導入したらそれで終わりではありません。導入後も使いやすいように随時見直していくことが大切です。

電子カルテはパソコンとセットのようなものです。パソコンは消耗品と考えメンテナンスを怠ってはいけません。突然ハードディスクが壊れてしまったり、原因不明のブラックアウトが起きたりというトラブルは、どこでも起こりえることです。壊れてから買い替えるのではなく、計画的に入れ替えましょう。

また、システムダウンが起きることもあります。優れた設計のシステムも、何らかの原因でシステムがダウンしてしまうことがあります。安全にバックアップが取れる仕組みを構築することはもちろんですが、このような事態に備えて、サーバーを二重化したり、予備をストックしたりすることも大切です。もし、システム対応の初動が遅れた場合も通常の業務を滞りなく行えるよう、会計や処方箋を手書きで作成できるように心がけておくのもおすすめです。